ART
館内を彩るアート
当館は、ヨーロピアン・クラシックをテーマに設計され、
建物や内装の造り自体からアートな雰囲気を感じていただけるだけでなく、
サルバドール・ダリをはじめとする著名な作家のアート作品も、
館内の随所に展示しております。
少し散策するだけでたくさんのアートに触れる、
まるで美術館の中にいるかのようなひとときをお過ごしいただけます。
また、その絵画は全てレプリカではなく原画であり、その迫力や力強さは圧巻です。
心の琴線に触れるアートとの出会いも当館へお越しいただく楽しみの一つにしていただきたく、
ここではそのアートのいくつかをご紹介させて頂きます。
日本地図のフレスコ画
(ロビー天井)
ご来館の際には是非、フロントロビーの天井にご注目ください。
吹き抜けの開放感溢れる天井いっぱいに、まるで西洋の美術館のような日本地図のフレスコ画が広がります。当館のようにアートを天井に施しているホテルは少なく、当館を象徴する芸術となっております。見慣れているはずの日本地図を、いつもと違ったテイストでお楽しみください。
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北海道を感じるステンドグラス
(ロビー天井付近の側壁)天井のフレスコ画をお楽しみいただいた後は、そのまま天井付近の側壁もご覧ください。
北海道をテーマにした3種の色鮮やかなステンドグラスをお楽しみいただけます。
写真左は北海道の冬をテーマに、タンチョウ・キタキツネ・エゾシカ・エゾリスと、北海道を代表する動物たちが描かれた作品です。
他にもクラーク像(写真右)や札幌時計台といった北海道を代表する名所が描かれた作品も展示されていますので、ロビーラウンジをご利用の際やちょっとした待ち時間に、是非視線を上げてみてください。 -
森 秀雄
(エントランス・ロビーなど)偽りの青空 TwoSkys
レモン
エントランスを抜けると、真っ先に飛び込んでくるヴィーナス像の彫刻画。
ブルーの海や空を背景にヴィーナス像が浮かぶ、
森 秀雄(1935-2012) の代表作「偽りの青空」シリーズです。
エアブラシ技法を駆使した写実的な表現で一世を風靡した森 秀雄は、
国内だけでなく、ニューヨークやワシントンDCでも個展を開催するなど、
世界にも認められた洋画家でした。
生身の人間を凌駕する程の美しさが、ダイナミックな作品から伝わってきます。
本物の彫刻を撮影したような質感を是非近くでご覧ください。 -
畠中 陽一
(エントランス・ロビーなど)つかの間の領域
それぞれの領域
先述した森 秀雄の一番弟子で、写実的な描写を得意としながら、
独自のジャンルを確立したと言われている作家、畠中 陽一の作品です。
見ているこちらまで包まれてしまいそうなほど巧妙なアルミ箔の描写からは、
内在する秘められたエネルギーが感じられると評価されています。
森 秀雄とは異なる質感とエネルギーをお楽しみください。 -
マーク・コスタビ
(6Fエレベーターホール)階段-青
アメリカ生まれのマーク・コスタビは、80年代後半から90年代前半にかけて、
ニューヨークを中心にポップアート作家として活躍しました。
日本においても、大手流通百貨店グループやカード会社が、
彼の斬新なアートをテレビCMに用いていたので
この作風に見覚えのある方もいらっしゃるかと思います。
現代絵画の「異端児」と呼ばれ、ある独特の質感を持った
「のっぺらぼう」の人物たちが3次元的に単色で平坦に塗られ、
シュールレアリスム風だけど決して暴力的ではなく、端正でエレガントな作風が目を引きます。
館内のどの作品とも一線を画す作品を是非お楽しみください。 -
杵渕 やすお
(10Fエレベーターホール)宮廷の道化師たち
杵渕 やすおは漫画家出身ですが、1964年に鈴木出版から出版された
「ひょっこりひょうたん島」全10巻分の絵を任され
知名度が上がったことにより仕事量が急増、
関連商品(かるた、双六、トランプ、お弁当箱 等)のほぼ全ての絵柄も手がけました。
その後は学習研究社の「小学生の漢字読み書き字典」の挿絵を30年間、
さらには都内の小学校で配布される
交通安全ノートの挿絵を長年にわたり担当するなど、
童画作家として子供たちに寄り添った作品を手掛けていました。
こちらの作品は、第11回現代童画会展で東京都知事賞を受賞した「宮廷の道化師たち」。
数えきれない程の児童向け作品を手掛けたとは思えない妖しい描写が、
こちらの想像力を掻き立ててくれる作品です。 -
吉田 正雄
(2F廊下)祭りの宵
1954年に19歳で二科展に全国最年少で初入選。
フランスに渡りアカデミーランソン・アトリエ17に入学し、
イギリス出身の画家スタンレーウィリアム・ヘイター氏のもとで学びました。
1992年には故郷である茨城県のつくば美術館にて画業40周年記念「吉田 正雄展」を開催。
同年の第77回二科展では、内閣総理大臣賞を受賞。
また没後翌年の1999年には「吉田 正雄の世界展」、
そして2020年には「吉田 正雄の世界展Ⅱ」が開催され、
今もなお多くの人々に愛されている作家です。
こちらでご紹介した作品以外にも、館内には30以上の作品が展示されています。
ご来館の際には是非館内を散策していただき、多くの作品をご覧くださいませ。
まるで美術館に泊まるような、特別なひとときをお過ごしいただけますと幸いです。